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水石の五大要素
 
  ここでは、水石の石としての基本的定義について解説します。
「水石美への招待」という解説本から引用して、述べたいと思います。
"水石は、一塊の自然石を対象に、観者の詩的想像力を働かせて、さまざまな芸術的感興を味わおうとするものです。換言すれば、その形態、紋様、色彩などから、山水の景趣、あるいは自然界のさまざまな現象などを感じとって楽しむ独特の趣味であります。"以上が、水石の基本的定義の概要です。
そしてここよりは、この定義について、より具体的に述べるために、以下に「水石の五大要素」として「形」、「質」、「色」、「肌合い」、「時代」という五つの要素について解説していきます。

 
   
  “水石は、その形のどこかに、なんらかの自然景観を連想させる見所を見せていなければなりません。”つまりは、その形の雰囲気なりまたは、ずばり形そのものが、自然の景観を想起させる石がふさわしいという事です。また、石の形の見方については、吉村鋭冶氏が「三面の法」として、解説しています。
“三面とは石の前後、左右、底のことですが、この三面の調和が石の形を見る場合の原則になると思います。”これらの基本的見方をより具体的に言葉で説明する事は、非常に難しく、最終的には各人の審美的判断にまかされる事になるかと考えます。
 
  水石の歴史  
  “水石に望まれる石質は、簡単に欠けたり変質しないこと、すなわち硬さ、緻密さであります。(中略)といって、宝石のように硬ければよいというのでもなく、硬く緻密な中にも、人の心を和ませるやわらかな味わいが求められます。(中略)水石界では古くから「水保ち」という言葉が使われていますが、よい水石は、水をかけるといつまでもしっとりした色を呈し、湿潤な趣をたたえるものです。あまり硬すぎる石では、このような「水保ち」は望むべくもありません。”
 
  水石の概念  
  水石は、あくまでその自然感を、重要視しています。したがって、“水石としては自然に違和した色はさけるべきで、品位と落ち着きが感じられなければなりません。(中略)色調については、江戸時代の数奇者以来、真黒(まぐろ)をもって最高としてきました。(中略)真黒に続けては、蒼黒(あおぐろ)や灰黒(はいぐろ)、また茶褐色を帯びた鞍馬石の色合いも味わい深いものです。”
 
     
 
 
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